富山県こどもこころの相談室では、「子どもを対象にした現場」で勤務をしている専門家を対象にしたグループ・スーパーヴィジョンを行っています。
SVは心理職を中心とした対人援助職に就く者にとって非常に大切な訓練の一つです。また、心理職の初任者(1~5年目)は「スキルが低く、困難を回避した結果、バーンアウトに陥りやすく、仕事満足感が得にくい状況にある」という報告もあります(近藤考司・宮下敏恵 (2023) 心理職における専門職アイデンティティとセルフケアがメンタルヘルスに与える影響 心理臨床学研究, 4(5), 452-462)。このことからも、スキルの向上は経験の浅い心理職のバーンアウト予防に繋がる可能性があります。
当相談室のグループ・スーパ―ヴィジョンでは、一つの正解を見つけるのではなくて、参加者同士がそれぞれ感じたことや連想したことを話題にし、支援に対する視点を広げていきます。そして、臨床経験、臨床年数、活動のフィールドにかかわらず、参加者が自由に話し合えることを心がけ、少人数のグループで臨床の力をつけていくことを目的としています。
「力動的に考えるとその事例からどのようなことが見えてくるか」ということをグループで考えていきますが、事例はどのようなオリエンテーション(手法)でも構いません。
令和6年6月からご参加いただける方を募集しております。
定員 5名(単発の参加は不可)で今回の募集は2名のみ
日時 原則、第4日曜日の9時~11時
応募資格
下記①~③のすべてに当てはまる方(③について難しい方はご相談ください)
①公認心理師 臨床心理士 医師等の対人援助の専門資格を持ち、子どもやその家族の心理支援に関心のある方
②守秘義務を厳守できる方。
③年に数回、ご自身が担当しているケースを提示できる方(構造化されていない簡易なものでも可)。
参加料 各回3,500円
場所 富山県こどもこころの相談室(富山駅から徒歩10分程度)
申し込み先
件名に「GSVの申し込み」本文に①氏名 ②所属 ③臨床歴をお書きください。
スーパーヴァイザー
富山県こどもこころの相談室/カウンセリングオフィスこころのおと
深澤 大地
Comments