富山市保健所主催の「子ども・若者のSOSの受け止め方研修会」の講師としてお声をかけていただきました。教員、警察、スクールソーシャルワーカー、行政機関の相談担当者等、約50名を対象にして2時間の講義・演習をしました。
演題は
「子ども・若者のSOSの受け方について~こころの理解を支援に繋ぐ~」
としました。
基礎編では、子どものこころの理解、かかわり方の基本についてお話をし、応用編では、自殺と自傷行為についての講義とロールプレイを行いました。
応用編では、ジョイナーの自殺の対人関係理論を基にしながら、自殺をほのめかされたときの対応、自傷行為を見つけたときの対応、「誰にも言わないで」と言われたときの対応について事例を用いながらワーク、グループワークを中心に進めました。
そして、ペアになり、支援者役と子ども役に分かれて自傷行為の相談を受けた場合のロールプレイを行いました。
最後に、難しいケースを個人で抱えることがないように、チーム支援・組織連携の重要性についてお話しました。その中で、チーム支援、組織連携にもリスクやデメリットがあり、そのリスクやデメリットを知っておくことが重要だということ、そして、リスクをできるだけ小さくし、よりよいチーム支援・組織連携を目指すことが大切だというお話をしました。
以下、参加者の感想の一部を掲載します。
・具体的な言葉がけの例示や基礎編・応用編に分けての講義が分かりやすく学びになった。
・立場の違う方との演習はいろいろな考え方を知ることができて有意義だった。
・自分としては分かっているつもりでも、実際にロールプレイをやってみると知識や体験が不足していることがよく分かった。
・沈黙が苦手であったが沈黙の大事さを知ることができた。
*記事と写真の掲載は主催者の許可を得ています。
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