学校と家庭を支える教育支援体制講座のAMは心理支援についてのお話。
PMは心理面を中心としながら福祉面にも焦点を当てて、多職種連携について講義をしました。
「教師以外にどのような専門職が自分の学校に勤務しているか」ということを挙げていただきましたが、県によって、スタッフの配置は様々で新鮮でした。「そのような仕事もあるのか」と私自身が勉強になりました。
また、富山県では、小学校、中学校、高等学校全ての学校にスクールカウンセラーが配置されていますが、長野県は拠点校方式で時間数も限られるとのことでした。
架空の事例を用いながら、実際にそのようなケース(家庭)と出会ったとき、私たちはその家庭をどのように見立てて、どのようなスタッフや関係機関と連携をし、学校としてどのように支援体制を構築していくのかについて、グループごとに協議し、発表をしていただきました。
心理職ではなく、先生方だから出てくる、色々な支援方法がたくさん発表されました。
このように、SCの視点、SSWの視点、教師の視点、複数の視点でケースをみることで、見立て方や、かかわり方が広くなります。
そして、多職種の話を聞くことで、個人個人の守備範囲が広がります。
最後に、「多職種連携のリスク」ということで、
・社会的手抜き
・集団守秘義務の難しさ
についてお話しました。
「このようなケースはこうするべき!」ということではなくて、ケースによって根拠を持って臨機応変に支援することの試行錯誤が重要です。
子どもにかかわる対人援助職は、子どもが自ら「希望のかけら」を探していけるように支援していくことが大切だと私は思います。
*写真の掲載は主催者の許可を得ています。
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