5月14日に富山県スタディメイト養成講座の講師として講演をしてきました。
対象は、県内の学校でスタディメイトとして活動している方、スタディメイトになりたい方、市町村教育委員会の担当者、特別支援学校の教員など約70名です。
昨年も、お声をかけていただきましたが、新型コロナの影響で中止になり、今年度ようやく実施することができました。
新型コロナ対策ということで、メインの会場と、サブ会場に分かれ、メイン会場の映像をサブ会場に飛ばすという講演形態になりました。
テーマは「発達障害の理解と支援~ペアレント・トレーニングの視点から~」
ということで、子どものできない部分に着目するのではなくて、子どもの出来ている部分に着目することの大切さということで、ペアトレとTトレの視点から子どもとのかかわりについてお話してきました。
私が最後に話してきたことは、
「SCを8年間していて強く感じることは、教育現場では子どもの出来ていない部分、やれていない部分を見つけ、叱ったり、励ましたり、時には力づくでやらせようとすることがサポートスタッフの仕事だと誤解されている。そうではなくて・・・担任が集団を扱う中で、気が付かれずに、担任が観察しきれない子どもの良い部分や、できている部分をできるだけたくさん見つけ、ほめることによって、子どもができることを増やしていくことがみなさんの役割」ということです。
以下、受講者の感想の一部です。
・一生懸命になればなるほど感情的になりやすくなるが、一息ついて、一歩引いて行動に着目して客観的に捉え、まずは子どもとの良い関係を改めて築いていきたい。
・行動のみに着目するという考え方が新鮮だった。注目の仕方、視点を変えるだけで、その後の子どもの様子が全く別のものになっていくということが、とても興味深く、同時に少し恐ろしく感じた。深澤先生が話した「こころの虫眼鏡」を磨き、きちんと子どもを見つめ、子どもと向き合えるスタディメイトを目指したいと思った。
・好ましくない行動に目につくと、ちょっとして子どもの良い面に気づかず、マイナスの面ばかり見てしまいがちになる。教師と共にきめ細かい目配りや、気配りで、良い面を見つけ、それに応じた言葉かけをしたい。
*受講者感想文、掲載写真は受講者と主催者の許可を得て掲載しています。
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