富山県教育委員会主催の「スタディメイト養成講座」で講演をしてきました。
私が9年前まで働いていた富山県総合教育センターでハイブリッド形式で行われました。
学校現場で働くスタディメイトになりたい方、特別支援学校の先生方、市町村教育委員会の方々が対象です。対面とオンラインの合わせて約60名の方が参加されました。
テーマは
「ティーチャーズ・トレーニング(Tトレ)を学ぶ」です。
ペアレント・トレーニング(ペアトレ)を教育版に応用したTトレは、子どもへの効果的な支援方法の一つとして全国各地で研修会が開かれています。
行動療法の考え方を基にした「行動の強化」と「行動修正」についてワーク、グループワーク、ロールプレイを通して体験的に学びます。
ワークやグループワークが中心で体験的に学ぶということもあり、あっという間の90分でした。
以下、感想の一部を紹介します。
・今、この瞬間をちゃんとするより、関係性を作って子どもが成長していく過程を大切にしたいと思った。
・今まで指導だと思っていた好ましくない行動を無視して、一見好ましくない行動の中にある「ほめるべき点」を見つけ出し、ほめることで良い方向に向かっていくということに目からウロコだった。
・ワークショップ形式で考える時間があり、自分の状況と重ね合わすことができた。
・スクールサポーターは「集団から遅れがちな子を支援するもの」と考えて働いていたが、講演を聞いて、ハッとした気持ちになった。出来ている部分をたくさんほめて、子どもの力を育てる存在になれたら嬉しい。この仕事がまた好きになった。
・変えるのは子どもではなく大人という言葉が印象的だった。
・「担任が集団を扱う中で観察しきれない子どもの良い部分、できている部分をできるだけたくさん見つけてほめること」がスタディメイトの役割だと改めて念頭に置いていきたい。
という感想がありました。
Tトレは、近年、注目されているアプローチ方法で学校、児童相談所、児童福祉施設等の子どもを対象にした機関の職員を対象にした有効なアプローチ方法です。
「子どもの話を傾聴する」「子どもを受容する」という方法は非常に重要ですが、心理職以外の職員には、抽象的で実践しにくい部分もあるのだと思います。
その点では、Tトレの考え方はとてもシンプルで具体的で分かりやすく、今日から活用できる手法です。
7月に心理職を対象にしたTトレ、ペアトレ講座を企画しております(6名程度)。
HP上で募集をしますので、興味のある方はご参加ください。
*写真の掲載、感想の公開は主催者の許可を得ております。
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