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居場所について臨床現場からの問い②

執筆者の写真: 富山県こどもこころの相談室富山県こどもこころの相談室

第2回

 ある日、東京にある出版社から一通のメールが届いた。あることをきっかけに、私の心理相談室の存在を知り、今、現場で起きている子どもの心に問題について、教育雑誌にコラムの連載を依頼したいという内容だった。それまで、北日本新聞の連載や、信濃毎日新聞のコラム、地方雑誌や、ネット媒体での仕事は多くしてきたし、講演会でも多くの人が私の話を聞いてくれていた。それらの発信を丁寧にしていくことが大切だと思ったし、「臨床での経験を言葉にすること」「言葉にしたことを臨床に活かすこと」の相互作用は、私の臨床の力を高めてくれたと感じていた。そこに、不満はなかったし、今、与えられている発信をすることを大切にしたいと思っていたので、出版社からの提案に対しては正直、すぐに回答することができなかった。


第3回に続く。



 
 

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