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執筆者の写真富山県こどもこころの相談室

居場所について臨床現場からの問い⑫

#12

この事例は「環境を変えてもその個人が変化するためのアプローチをしなければ、似たような環境に身を置いたときには同じ状況(症状)が繰り返し起こる」という一例である(もちろん、環境を変えることで適応できるケースも多々ある。慎重であるべきなのは、一時的に適応しているように見えても、学習環境の変化、友人関係の変化、進級、進学、就職、転職等の新たな環境になった場合、その個人の解決されていない根本的な課題がまた表面化することもある)。すべて自分の思い通りになる居場所は存在しない。それを否認して自分の思い通りになる居場所を探し歩いても、居場所は永遠に見つからない。このように適応指導教室やフリースクール等の不登校支援では、居場所探しにさまよう家族の事例が多くみられる。そして、臨床心理士として不登校支援等にかかわっていると、このような相談を毎日のようにお聞きする。


#13に続く



 


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