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執筆者の写真富山県こどもこころの相談室

居場所について臨床現場からの問い⑬

#13


 さて、Cさんは体調不良を訴えた頃、心理相談室でのカウンセリングを受け始めた。これまでのいきさつをお聞きし、Cさんが自分自身について整理をしながら客観的に自己理解をしていくことを目的として相談がスタートした。Cさんは、自身のこれまでの対人関係のパターンや、不安な感情が芽生えた時の対処方法について整理をしていくなかで、自分の特性について内省していった。

 例えば、学校では相手からどのように思われるか深く考えすぎる面があり、同級生の表情や態度の変化に大きなエネルギーを使っていたこと。相手の気持ちを意識するあまり、自分から主体的に何かの遊びを提案することが不安だったこと。不安な気持ちが起きるときは、直前に胸がバクバクと音を立てると同時に肩こりが始まり、自分の意識が薄くなっていく感覚になり、逃避するという選択肢しかなくなること。さらに、他者が大声で盛り上がっていたり、急に大きな音が聞こえたりすると、恐怖を感じてその場で固まってしまうのだという課題が私とCさん、そして保護者の間で共有できた。



#14に続く

 

 


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