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執筆者の写真: 富山県こどもこころの相談室富山県こどもこころの相談室

更新日:2023年2月17日

 有権者メッセージにも書いた通り、私の基本的な立場は、心理士が発信することについて慎重であるべきだと思っています。特に、SNSは心理職以外の方々が容易に見ることができ、心理士の職業倫理である守秘が保てなくなること、そして、読み手を混乱させてしまうからです。ケースには触れていなくても、心理士の愚痴や不満等についてつぶやくことは、相談者・将来、相談者になる方・一緒に仕事をする対人援助職者等に不必要な空想を掻き立て、混乱させる可能性があります。

 一方で、心理士が個々のつぶやきを発信している現状があります。

 個々のつぶやきを止めるように伝えても、無くなるものではないと私は思います。

 それよりも、個々のつぶやきをせざるを得ない心理士の空虚感や、孤独感等について、組織がどのように支援をしていくのか考えることが必要です。このような意味において、私は、SNSでのつぶやきも大切にしたいと思っています。

 個々の発信をどのように考えていくのかについて、組織で議論をする土台を作ることが大切なのではないでしょうか。

 

 そして、現代社会において臨床心理士が社会に発信する方法を模索していくことが必要だと考えます。


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