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執筆者の写真富山県こどもこころの相談室

教員研修会(長野市教育センター)

8月2日(金)に長野市教育センターで行われた教員研修会に呼んでいただきました。

これで7年目になります。

長野市の小学校教諭、中学校教諭、支援センター職員等、約70名を対象に2時間半のお話をしてきました。


長野市は私の出身地であることから、小中学生の頃の教員、同級生、知り合い等も教員として参加しており、毎年、思わぬ出会いがあって、私にとって大切な時間となっています。


今年度、長野市教育センターからいただいたテーマは


「個に応じた支援につなげる子ども理解とは」


ということで、私の方で副題としてーSOSの出し方教育の課題ーと付けさせていただきました。

 内容は、児童生徒の不適応行動の意味の捉え方、それを踏まえたこころの理解の視点についてお話をし、児童生徒へのかかわり方についてグループワークを中心にした時間となりました。後半は、一つの事例を基にして、どのような支援が考えられるかという事例検討会を行いました。

 最後に、教職員のメンタルヘルスの観点から、教職員がカウンセリング(相談)を受けることの重要さについてお話しました。

以下、感想の一部を紹介します。

・沈黙の重要さを感じた。これまで沈黙を待たずにどんどん話してしまうことがあったので、今後は沈黙を意識して話を聴きたい。

・相手を理解しようとすること、分かろうとすることの大切さを感じた。よく「寄り添った支援」と言うが、本当の子どもの気持ちは分からないということをしっかりと意識して関わっていかなければと思った。

・「自傷行為することで絶望感から逃れようとしている」「不適応行動は自分の心や体を守るための防衛反応」というお話が目から鱗だった。

・生徒から相談を受ける機会がたくさんあるが、自分(教師自身)が話をしすぎていたのではないかと感じた。沈黙を大切にして考える「間」をゆっくり与えることを大切にしたい。

・自傷行為があったとき、具体的なかかわり方を教えていただき、やるべきことがよく分かった。カウンセリングを意識した聴き方を常に大切にしておきたい。


*記事と写真の掲載は主催者の許可を得ています。

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