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講演会(臨床心理士の職業紹介)

執筆者の写真: 富山県こどもこころの相談室富山県こどもこころの相談室

高校2年生を対象にした職業紹介の講師としてお話をしてきました。

コロナ禍ということで、各教室にオンライン配信をしました。


「臨床心理士(カウンセラー)という仕事」

という演題で以下のことについてお話しました。


①そもそも「臨床心理士」ってナンだ?

②私が臨床心理士になろうと思った理由

③臨床心理士の業務内容

④臨床心理士になる方法

⑤臨床心理士という仕事を目指すときに注意すること

⑥臨床心理士のやりがい

⑦私からのアドバイス


1クラスだけ対面をしながらのオンライン配信だったので、生徒の反応を少し観察することができてよかったです。

特に、「⑤臨床心理士という仕事を目指すときに注意すること」ではこんな話をしました。


「カウンセラーを目指す人で、子どもの頃自分自身がつらい経験をしたから、自分は人の気持ちが分かるので、つらい気持ちの人を救ってあげたいという人がいますが、これだけの理由で臨床心理士を目指すことはおススメしません。なぜならば、相手がつらいと感じていることは、どんなことが、どのようにつらくて苦しんでいるのかということを理解するために、相手の気持ちを臨床心理士自身が体験しようとし、臨床心理士自身のこころを傷つけながら相手の痛みに触れようとするからです。それによって、過去の自分のつらかった気持ちや、苦しかった気持ちが蘇えってきます。そして、自分のこころが不安定になってしまうので、相手の話を聴くことができなくなってしまいます。」


という内容が一番メモを取る生徒が多かったです。


対人援助職を選ぶ時には似たようなことが起こってくるので、参考になればよいと思います。


そのあと、臨床心理士のやりがいや、どのような進路があるのかということについてお話しました。


高校の職業紹介の授業で「臨床心理士」に声をかけていただくことは少ないと思うので、もっと色々な高校で扱ってもらえるように臨床心理士の広報を頑張ろうと思いました。




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