A 学校に行けない(行かない)子どもがいる家族の多くが感じているのだと思います。
今までも、ご家族や、学校の先生が、色々な視点から子どもに対してたくさんのアドバイスをしてきたのではないでしょうか?
それでも、「行かない(行けない)」ということは、こころの問題において、アドバイスという手法は効果的ではないことが多いのだ思います。
その場合、アドバイスではなく、他のかかわり方をする必要があります。アドバイスではなく、子どもの気持ちを受け止めてあげたり、理解してあげたり、一緒に葛藤してあげることが子どものこころの成長を促すのではないかと考えています。
職業柄、学校に行けなかった(行かなかった)人たちと話をする場面がたくさんありますが、「アドバイスをしたり、無理やり前向きにさせようとするのではなく、自分の話を最後まで聴いたり、自分の気持ちを分かろうとして欲しかった」と感じている人は非常に多くいます。
非常に大切な語りだと思います。実際にこのようなことをするためには、本を読んだり、講演を聞いたりすることでは不十分です。
不登校に対する知識と、自分の子どもに対する知識、そしてその実践練習が必要だからです。
不登校を支援する団体が乱立していて、不登校支援は混沌としているのが私の印象です。不登校支援において「居場所が多ければよい」という単純な問題ではないですし、居場所が多いことは余計に問題を複雑にします。
私が大切だと思うことは、その居場所が親子にとってどのような場なのか。どのように機能するか。そして、親子が安心して葛藤ができる場にするためにどのような実践をしようとしているのかということです。
不登校に対する知識だけをもっていても、問題が本質的に解決することはありません。なぜならば、それは一般論であって、ぴったりと自分の子どもには当てはまることはないからです。
自分の家族に起きていることを、少しでも理解できるような、そして、子どもの「トリセツ」を作れるようなお手伝いを当相談室はさせていただきます。
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