小矢部市民交流プラザで行われた思春期保健関係者研修会でお話をしてきました。
SOSの受け方についてというテーマをいただきましたので、厚労省と文科省が通知している「SOSの出し方教育」と関連させながら、SOSの受け方についての研修をしました。
大人にSOSを出しても、支援者が不適切な対応をすることで子どもはさらに傷つきます。
そのような場面を幾度も見てきました。
子どもにSOSを出してほしいのならば、大人がSOSを受けるための訓練をしなければいけないと私は感じております。
小矢部市内各校の校長、小・中・高の保健主事、養護教諭の他、小矢部市内の保健師の方々約50名を対象にしてグループワークを中心にして研修を進めました。
質疑応答では学校現場の先生方からたくさんの質問をしていただきました。
![](https://static.wixstatic.com/media/5ed602_9ec2c53d415e40e881a7d58fe1547acf~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_735,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/5ed602_9ec2c53d415e40e881a7d58fe1547acf~mv2.jpg)
以下、感想の一部を紹介します。
・SOSの出し方教育が叫ばれるようになり、いろいろな研修もありますが、「受け方」というのは盲点だったと思いました。相手がどのように考えてその言葉を発しているのか、何を思って自分に伝えてきたのか、常に背景を探りながら関わっていかなければならないと思いました。
・学校にいると「叱る」「注意する」ことに慣れてしまいがちだと実感しています。確かに「叱る」ことで、相手に伝えたと自分が満足してしまい、それで終わってしまうことも少なくないと思います。叱って終わるのではなく、そこから子供の行動や言葉がどう変化したか、どういうきっかけがあったかを継続して見守っていかなければならないと思いました。
・質疑応答の中で出てきた「友達との関わり方」というのも、これから教えていく必要があると思いました。今の子供たちは、相手との対応で困ったときにどういう行動をとればよいか分からず、自分一人で悩み、相談できない子も少なくないと思います。まずはロールプレイングを通して対応を学ぶことが大切だというお答えにとても納得しました。そして、授業等でそれをやりっぱなしでいるのではなく、実生活に生かしていけるような子供に育てていきたいと思いました。
*記事の掲載は主催者の許可を得ております。
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