top of page

中堅教諭等資質向上研修会(富山市教育センター)

  • 執筆者の写真: 富山県こどもこころの相談室
    富山県こどもこころの相談室
  • 2 日前
  • 読了時間: 3分

富山市教育センターで行われた、第一回カウンセリング講座 中堅教諭等資質向上研修会(7年次研修会)で講演をしてきました。

約80人の先生を対象にして2時間の講義・演習を行いました。

演題は

「子どものこころに出会うときーSOSの出し方教育の課題からー」


SOSの出し方教育を推進するために、教師のSOSの受け方研修が必要という観点から、子どもの不適応行動は「子どものSOS」であるという共通理解のもと、子どもとのかかわり方についてワーク、グループワークを交えてお話しました。

後半では、3人1グループで話の聴き方のロールプレイを行いました。



以下、参加者の感想の一部を紹介します。


・一番心に残ったキーワードは「沈黙」です。子どもの心の声をできるかぎり聞きたい思いはある一方、沈黙を待つことができていないことが多いことを自覚しました。なぜ、沈黙を待てなかったのかを考えたとき、①子どもの思いや考えを今までの経験から無意識に決めつけていた②他の子どもの存在や授業をすすめなければいけないこと等に追われていて時間的な焦りがあったという2点が浮かびました。「丁寧な関わり」という話や「共感的理解(感じようとする)」という話にも関連しますが、目の前の子どもと真摯に関わる心は大切にしたいです。また、時間的な問題がある(他の子どもを待たせているなど)ときは他の教職員の手を借りるなどし、他の子どもも目の前の子どもも大切にしていくための手段を選んでいきたいと思いました。


・わたしは今まで相手に共感することが大切だと思い、それが「寄り添う」ことだと思っていました。でも、この考えは少し危険だなと思いました。自分が似た経験をしているときこそ、相手の話をよく聴くことが大切だと知り、ハッとしました。もしかしたら、これまでに相手の思いとは違う対応をしてしまった子どもや保護者がいるかもしれません。また、沈黙が苦手でどんどん喋ったり笑ったりしてしまうのですが、気をつけていきたいです。沈黙にも意味があることに納得しました。相手の沈黙も大事にしたいです。今後は、今日学んだことを頭に置いて話を聴きたいです。また、実際にグループでやってみることで分かったこともありました。講義だけでは、学んだ気になっていたかもしれません。相手の話を聞くことは、難しいことなんだと思いました。グループの先生方は、温かい雰囲気で聞いてくださったので、自分も話しやすかったです。わたしも「この先生なら話したいな」「聞いてほしいな」と思ってもらえる人になりたいです。早速明日から、目の前の子どもたちをより大切にして過ごしたいです。


*記事の掲載は主催者の許可を得ております。

 
 
 

コメント


bottom of page